でも実際そんなダメなことばかりじゃないと思うんだけどね。
『フクロウ飼ってます!
「あの人がああ言っていた(から正しい)」というのは思い込みに過ぎないってこと。このblogに書いてあることも。「あの人がああ言っていた(から他のデマよりは確からしい)」ならまだわかるんだけどね。
管理人が信じるのがこれまで発表されてる論文や学術書に拠っているのは、そこに長い間実験や観察を繰り返した結果があるからで、「あくまで野生のフクロウの行動や食性に関して確からしい」ことに過ぎず、今後新しい報告があるかもしれないし、家庭で飼ってるフクロウたちのことは、また別の知見が生まれるのかもしれない。生まれないのかもしれない。わからん(笑)。でもこれが理解されないと、「現在フクロウの飼い方に『絶対正義な教科書』があって、それに則ってない飼い方は虐待だ!」って騒ぎ立てる人が出てくるんだよね・・・。ほんと厄介だからやめてほしいわ。
幸いというか不幸にもというか、大学で理系にいて論文(と呼ぶにはあまりにもおこがましいもの)を書かされると、前に同様の研究をしてきた人のことを調べなければならないし、調べてるうちにその学説がひっくり返ったり、「なんだ、結局これはこの時点でそれっぽかっただけなのか!」という経験を散々する。DNAだの蛋白質だの基本がひっくり返ることはそうそうないんだけど、その後の論文を半分疑いながら読むようになる。例え本になっていたとしてもそこに大した意味はなかったりするんだよ。数年したらまたひっくり返るから(笑)。
『その時点でわかってる事実を総動員したら●●だった』けど、『数年後に××になった』なんてことはよくあるわけ。頭から100%信じ込むとダメージがでかいから、「なんかこんな説があるんだなー」と頭の片隅の棚に一度仮置きして論文や本を読む癖がつくようになる。そういう経験をすることは少ないかもしれないけど、フクロウのことに限らず、マスコミなんかが垂れ流す情報だってなんだって、本当はどんな話なのか疑ってかかってみると、現実は全然違うことなんてよくある話。誰かの言うことを盲信するのはやめようよ。
で、更にそのバイアスのかけかたに、「ワシタカじゃなくてフクロウのことを知ってる人」って項目が欲しい。
猛禽類とひとくくりにされているけれど、実はワシタカとフクロウは先祖が別。まったく違う鳥が最終的に肉を食べることに特化して、嘴や爪など似た形に進化しただけであって、全くの別物だから。性格も、実際の道具の使い方も全然違う。まるで夜動くワシタカみたいなイメージの人が多いけど、別物と考えるべき。
さて長い前置きは置いといて。
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で、これを信じるか信じないかは読んでる人次第なんだけど・・・(いきなり真似をされたり、反論されても困るから、ちゃんと話は最後まで読んでから)。
ちなみにアンクレットとは直訳すると足環だけど、足環と呼ぶときは個体の識別番号や連絡先の入った金属や樹脂製の輪っかを指すことが多い(モリフクロウの足画像の赤い部分。矢印は足革をとった跡)。革で足首をまいてハトメでとめたパーツがアンクレット。そこから伸びてる紐がジェス。様式によっては一体化してるものがあるので、まぁ足革と言ったらフクロウたちの足に付ける革やナイロン製のパーツ一式と思っていただければ。
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