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2006年10月21日

フクロウの共食い

すごいタイトルなんですが。
モリフクロウの餌が何かと聞かれたとき、
「マウスにウズラにヒヨコ」
と答えると大抵の人が
「共食い!」
と言います。

えーと。どこまでが共食いだと思ってますかね?(汗)
ライオンがヌーを食べるのは共食いじゃないわけで。どうしてフクロウが鳥を食べたら共食いだと思うのか、ちょっと知りたい。

冗談はさておいて。フクロウ同士の共食いの話なので、ちょっとえぐいです。続きを読みたい人だけどうぞ。

続きを読む

フクロウは他の種類のフクロウを捕食します。 
これも大抵の人は「共食い」と言うんですが、そうですか? ワシミミズクとモリフクロウは別の種。2羽一緒にしたところでmixフクロウなんて生まれてきやしません。

ワシミミズクとモリフクロウは、いわばオオカミとコヨーテ。たとえ同じイヌ科であっても全然違う種類です。サイズが違うがゆえに、違う獲物を食べてうまく自然界では住み分けしているのであって、どちらかが弱っていたり、雛だったりすれば、当然互いにそれを食べることもあるわけです。

多分ワシミミズクがモリフクロウを食べると言う話をしたときに、セントバーナードがコーギーをかみ殺した、とかそういうイメージでいる人が多いからだと思うのですが、あくまであれは同じイヌ。品種改良の結果大きくなったり小さくなったりしているだけで元は同じ種族です。ゆえにmixイヌも生まれます。
だからこそ、それが殺しあったりすると大変なことだと思うわけです。たまにあるけど。

でもコヨーテがオオカミに殺された、とかキツネがオオカミにやられた、って言ったら、なんか納得できますよね? 

コヨーテが増えすぎたらオオカミとしては目障りなので、適当に捕食します。実際にアメリカのイエローストーン公園では、絶滅したオオカミを導入したらコヨーテの数が激減しました。自然界は大きなバランスの上に成り立っているのです(実際は直接捕食だけでなく、獲物が減ったとかいろいろとありますが)。

それと同様に、大型のフクロウは中・小型のフクロウを、中型のフクロウは小型のフクロウを捕食するのが当たり前。いくら餌にする動物が違っていても、あんまり数が増えたら目障りだし、第一数が多ければいいご飯ですから。

フクロウを複数種類同時に飼おうと思っている人は、そもそもこういう事情をちゃんと理解するべきではないでしょうか。同じ地域に住んでいないフクロウが人間の家庭で一緒に飼われていたり、狭い空間に何羽も閉じ込められているなど、不自然な環境であることを。コーギーとチワワとボーダーコリーを一緒に飼うのとは訳が違います。
飼育していたワシミミズクがコノハズクを襲って食べた、とかいう悲劇を聞くことがありますが、単に飼い主の怠慢としか思えません。本来一緒にしてはいけないフクロウ同士を一緒にして、放置していたりしたわけですから。
ちなみに我が家のモリフクロウと西アメリカオオコノハズクも、本来はヨーロッパとアメリカが生息地で、野生下では出会うことはありません。


では同種同士だとどうなるでしょうか。
わが家では2羽のモリフクロウが一緒に仲良く4.5畳位のスペースに暮らしていたことがあります。
ちなみになんで4.5畳かというと、2羽放してあるのに、わざわざ狭いスペースに1羽が入って行って、もう1羽が後をついていくというせいで。最初に逃げ込んだ1羽がすごく迷惑そうでした。
最初の頃は「あっち行けよー」とおしくらまんじゅうしていた(情けない喧嘩方法・・・)のですが、そのうちあきらめたらしく、仲良く同じ止まり木に止まるようになりました。

多分雄同士でしたが、同種同士で争い続けてもいいことがないので、妥協したのかもしれません。
同種同士には、何か相手とつながるコミュニケーションなり、ボディランゲージが存在するように思えます。でないとメスがオスに出くわした時に相手を殺し続けてちゃたまりません。ってかそういうやつの子孫は残りませんから。オス同士でも、互いに怪我をするほどの喧嘩をして別の動物にやられるくらいなら、ある程度の距離で妥協するようなブレーキが働いているように思えます。でないと自分達が縄張り争いしている間に、他のフクロウに縄張りをとられたりしますからね。

でもこれもフクロウの本能によるものですから、安易に信用はできません。特に人間のプリントの入った個体は、こういうボディランゲージが非常に苦手なように思えます。

『フクロウ物語』は、モリフクロウの保護の話をつづった子供向けの本ですが、中にメスのモリフクロウが2回もオスを殺してしまった話が出てきます。人間が迂闊に雛の頃から飼ってしまい、自然に帰せなくなったモリフクロウで、やっぱりどこかおかしかったんでしょう。もしくは人間が安易に考えすぎたのか。
もしかしたら、餌が足りずに欠食状態だったのかもしれないし、狭いところにいきなり押し込めたのかもしれません。真相は本からはわかりませんが、少なくとも同種同士でも危険なことがあるのだなぁ、ということがわかります。
多分・・・死んじゃってたら食うでしょうね。ただの鳥肉だし。これはまさに共食い。生きるために殺したわけじゃないでしょうけど。

いくらペットのフクロウと言っても、野生のフクロウと同じです。いついきなり本能が目覚めて、別のフクロウといわず、他のペットの動物だったり、人間の子供を襲うかはわかりません。ちょっとした動きに反応しますから、偶然動かした人の足を獲物代わりに襲ってくることはよくあります。

フクロウを多種類同じところで飼っていたり、別の動物と一緒にしている人は、重々注意するべきではないかと。同種の場合、ある程度落ち着いたらその限りではないと思いますけどね。



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posted by モリフクロウ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フクロウ過去記事(〜2006) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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