ここはモリフクロウとアメリカオオコノハズクを飼ってる人間のblogです。世の中にはベタ慣れのフクロウばかりではありません。どっちかというとありのままのフクロウたちの姿をつづってるblogなので、普通の人は書かないようなバカなことや、都合の悪い話もでてきます。 フクロウ(ミミズク、コノハズク含む)の飼育について調べてみたい方は、PCならtop→のフクロウ固定記事(抜粋したもの)、フクロウ飼育の知識カテゴリ(小ネタ系含む)、携帯ならtop下のほうの記事を参照してみてください。それ以外のオマヌケなフクロウたちはフクロウカテゴリにて。 右側にコンテンツがない方は、ブラウザの幅をぐぐっと広げると出てくるかも。 時々カテゴリ単位でチェックしていただくことをお奨めします。
ブログ全体のご感想を下さる方、リンクを張られる方はこちらへ教えていただけると幸いです。
姉妹サイト「田舎に住んでます」立上げました。

<<お願い>>
画像や文章の無断転載はおやめください。このサイトのURLを転載していただく分には構いません。でも可愛いフクロウという勝手なイメージだけ一人歩きするのは困りますから。

※コメント欄のメールアドレスは、管理人以外には公開されません※
こっそりメッセージ機能追加・・・ちゃんと届くよ


『ふくろうたちの家』復刊にご協力ください
フクロウを拾ったら→雛だったら
フクロウを拾ったら→成鳥・怪我をしてたら(リンク作成中)


記事に入れると後々面倒なので こっちに分けてみました。 他のblogをお探しの方はコチラから。
にほんブログ村 猛禽類 にほんブログ村 猛禽類へ
人気blogランキング 人気blogランキング ペットへ
ブログ王 ペット ブログ王 ペットへ
blogram投票ボタン



『フクロウ飼ってます!』発売中です。参考になるレビューをいただきました。ありがとうございます。自分と違う飼い方を認められない事実誤認のレビューもネタとして面白いので必見(笑)! やばいなー、シーシェパードって言われちゃったよ。もう。 

2013年03月15日

ヒヨコヒヨコヒヨコ

exploring.jpg初日のヒヨコ。

いくつかお問い合わせがあったので簡単に書いておくけど、うちはものすごいスパルタなので、真似をしてどうなってもしらないよ?(笑)

ヒヨコの入手方法。

1)近所で飼ってる人から分けてもらう(もしくはどこから手に入れたか聞いてみる)
 近所だと移送の負荷もないし、雛だけでなく餌のことなんかも聞けるから、いいことづくめだと思う。あんまり近所にニワトリ飼ってる人がいない気もするけど。あと、少数飼ってる人にしてみれば、ペットを分けてくれって言われるようなもので断られるかもしれない(汗)。そしたら次買うときに一緒に買えないか聞いてみるとか、まぁ頑張って。

2)養鶏場から分けてもらう
 もし近所にあるなら1に同じ。養鶏場は頻繁に大量羽数入れ替え(涙)するので、お願いしてタイミングがあえば、ヒヨコも、中雛や大雛も分けてもらえると思う。ただ、最近は鳥インフルエンザなどの影響で、そもそも養鶏場に一般人が出入りすることを禁じてる場合もあるから、事前に電話などでちゃんと確認してからお願いすること。ワクチンやデビークなども済んでることが多い。

3)雛の繁殖場(種鶏場)から購入する
 養鶏場などに大量におろすための雛を孵化させているのが繁殖場(種鶏場と呼ばれる)。特定の種を作出しているところもある。ただし基本は卸売りがほとんどで、一度に50羽や100羽飼わないといけなかったり、後述する理由で配送してもらえなかったりするので、かなり厳しい・・・。

4)インターネットなどで購入する
 これ、段々厳しくなってきてるよね。以前はオークションなどで大量に売られてたんだけど(フクロウたちもそう)・・・生体をオークションで売るとは何事か、という話もあって、規制がかなり厳しくなってきてる。今後はそもそも対面販売しかダメになるかもしれない。とりあえず現状はまだヒヨコの通販や成鶏の譲渡などをやってるサイトもあるので、そういうところをチェックしてみること。

5)自分で卵を孵す
 孵卵機を自作するなりして孵す。うん、まぁこれも21日間面倒見ないとならないので大変。前も書いたけど、家庭用に海外製の孵卵機を扱っているところもあるけれど、故障した機械を送りつけた上に対応しなかった最低の代理店もあったりしてね(べ●バードとか!)。直売所などで有精卵が手に入るようなら、こういう方法もあるって程度かなぁ。


あ、うちが一番最初にやったのは5の孵卵機だけど(笑)。むしろほかにいい方法があったら、ぜひ教えてください・・・。





whatareyoulookingfor.jpg
4日目のヒヨコ。

【ヒヨコを飼うときに必要なもの】
・保温装置
・餌、水
・飼育用の箱
・床材(←人によるんだ、これが)

・保温装置
ヒヨコを飼うに当たって絶対に必要なものが、保温装置。これ忘れちゃダメ。必ず事前に用意して動作確認すること。なぜならヒヨコは1羽じゃ体温が保持できないから。ヒヨコを飼い始めて死なす一番の理由が「餌の食べすぎ」と思われてるんだけど、これは大嘘で、大概が保温不足と湿度不足。その次が餓死。
昔ほど縁日で売ってるヒヨコを見なくなったけど、あれは大量にヒヨコが寄り集まってるから体温を保ててるんで、1羽や2羽だけ連れ帰ると、それでもう温度が保てなくて、いわゆる低体温症で死んでしまう。あと、その時期のヒヨコは代謝がめちゃくちゃいいので、むしろ餌を切らすとすぐに死ぬ。場合によっては餌を与えずにそのまま売られてるところもあって、体内の残りの卵黄を使い切ったら即死ぬ。ほんともろい動物・・・。
種鶏場からまとめてヒヨコを送らないといけないのは、輸送中に体温が下がらないように小さめの箱にみっちり詰めて送るから。虐待とかそういうのではなくて、そうでないと低体温で死んでしまうから。

ヒヨコに適する温度だけど、親が孵化させていれば必ず近くに親鳥がいて体温42度の保温機があると思えばいい。ヒヨコを飼育する箱の隅にヒヨコ電球などを置くときは、できるだけ真下は42度近く、それから離れるにつれて温度が下がるように調整する(実際42度まで上げるのはかなり厳しいので、37、8度くらいにしてた。←床材ともからんでくるので詳細は後述)。寒いヒヨコは電球の真下で潰れて寝るし、暑いヒヨコは少し離れたところで潰れて寝る。全員が寄り集まってピーピー甲高い大声で鳴きだしたら寒くて震えてるということだし、口を開けて犬の様に呼吸しだしたら暑すぎるってこと。様子をまめに観察した方がいい。大きくなると徐々に体温を自分で上げられるようになるので、そうしたら電球を遠ざけたり、外気を多く取り込んだりして、温度を徐々に下げていくこと。耐寒性には個体差があるので、箱まるごとを温めるより、中で移動してちょうどいい場所を探せるように工夫した方が経験上よさげ。

 

wingandtail.jpg今日・・・形がすでにヒヨコじゃなくなって、小さな翼と尾羽が生えてきた。

・餌、水
あと、餌。これも与えられるようになったらすぐに与えて切らさないこと。餌はヒヨコ用なんて特に必要なく、小粒のもので口に入るなら何でも十分(うちはトリーズ(親)と同じアワキビヒエミックス(殻つき)と、籾と麦など)。糠やふすまも結構よく食べる。人間用に炊いたご飯などは、消化器官が未熟なヒヨコには危険なので与えない方がいいと思う。親鳥でも弱ってる場合はよく異常発酵させて詰まらせるので。あとは細かく刻んだ葉っぱ、キャベツ、ゆで卵、煮干しなどなんかそこらのものを適当に(笑)。
水も必ず忘れずに入れる。多少は青菜などから摂れるけど、とにかく結構な量の水を飲むから。最初は水がよくわからないくて混乱してると思うけど、青菜を水入れにわざと浮かべたり、なんかつついてみたくなるようなものを入れておくと、勝手につついてびっくりしながら水を飲むことを覚える。他の仲間が飲んでるのを見て飲み方を覚えることがあるから、結構群れの学習力は侮れない。

・飼育用の箱
飼育する箱は本当に適当。成長すると飛び出してくるし、保温するときの熱効率がバカにならないので、うちでは必ず蓋をつけていた。勿論そのまま蓋をすると酸欠で死んでしまうので、蓋をずらしておくか、穴をあけて空気を確保すること。ちいさな押入れケースから順に大きくする方法をとっていて、これだと深さもかなり選べるので便利だった。
今育ててる黒ヒヨコたちも、押入れ用の小さめの衣装ケース。ちょっと手狭になってきたうえに、もう20センチ以上ジャンプして蓋の隙間から脱走する強者が現れたので、明日あたり少し大きめの押入れケースに引っ越ししようかと思ってるところ。

・床材(←人によるんだ、これが)
最後に、うちで一番助かってる床材のことなんだけど、人によって新聞紙を敷いている人もいれば、籾殻なんかを使う人もいる。うちの場合はトリーズの小屋の床土。実は床土に米糠が混ざって適度に発酵した状態になっていて、発酵熱で湿っていて温かい。腹ばいになって寝ればそれだけで温かいので、ヒヨコたちの保温にものすごく重宝した。しかも土に混ざっちゃうので糞の処理いらないし、臭くない・・・。餌が多少切れても、土を掘り返せば前の餌が埋まっていて勝手に食べられる・・・。場合によっては土の中で増えている土を分解するダニやトビムシなどを食べて過ごしてるようだ。
この方法は常に発酵する土がないと難しいし、こんなこと言ってる人があまりいないのでお勧めしないけど。代用するなら腐葉土などの肥料の入ってない床土に、ヒヨコ電球とマット型のヒーター併用かな。時間がある人は、前もって腐葉土や赤土のブレンド土に米ぬかと庭の土なんかを少し入れて混ぜておくと、数日で発酵が始まると思うよ。
少しヒヨコが成長すると(多分ものの生後数日で)、自分で床土をひっくり返して掘り始めるので、いい具合に糞や土が混ざっていくと思う。多すぎる湿気は吸ってくれるし、乾燥したら放出してくれるので、湿度管理の点でも個人的には(少数羽なら)床に土を敷くことをお勧め。

あー、ぐだぐだ書いてしまった。フクロウと違って、自分ですぐ餌を探して水を飲めるようになるので、温度と湿度だけしっかり保っておいてやれば、後はそんなに手がかからないと思う。ただ、その管理が一番繊細で大変だけどね。

何か聞きたいことがあったら、コメント、twitter(@toomanyowls)、謎のメッセージ機能などでどうぞ(笑)。あ。当たり前だけどこれが「正しい飼い方」ってわけじゃないから、鵜呑みにしないようにね。温度、湿度が必要なところは本当だと思うけど。



 
posted by モリフクロウ at 18:05| Comment(1) | TrackBack(0) | ニワトリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。HPを見てご連絡しております。HPのTwitterからと思ったのですが該当のものが見つかりませんでした。

生後10日のヒヨコ(後藤もみじ)なのですが、様子がおかしい子がいます。目を時折つぶり、体を上下に揺すっているというか、上下に揺れています。
1羽だけ隔離し、十分に保温を確保して、水、餌を置いている状態です。このようなヒヨコの症状について何か心当たりがあれば、教えていただけるとありがたいです。
どうぞよろしくお願いします。
Posted by 森山朋子 at 2022年03月12日 08:35
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック


記事に入れると後々面倒なので こっちに分けてみました。 他のblogをお探しの方はコチラから。
にほんブログ村 猛禽類 にほんブログ村 猛禽類へ
人気blogランキング 人気blogランキング ペットへ
ブログ王 ペット ブログ王 ペットへ
blogram投票ボタン
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。