
以上!
・・・。
最近コノハズクやその飼育方法の検索がすごいんですが(汗)。現在はアメリカオオコノハズクしか飼ってなくてごめんなさい。
こういったコノハズクたち(オオコノハズク含む)は、体が木の葉のように小さく、耳っぽい羽があるフクロウということ(画像でぴんと立ってるところ)。
でも飼い方は実際もっと大きなフクロウたちとは余り変わらないんですよ・・・。
彼らは小さくても猛禽です。多少注意するところはありますけどね。
画像はアメリカオオコノハズクが虫を狙っているところ。
追記:アカスズメフクロウ(平均60-75g)の基本的な飼い方もここにあげたものと同じです。ただし、アカスズメフクロウは、元の状態が余程よくない限りお勧めできません。南米産の100gない小鳥ですから、保温設備や体調管理など、ここにあげた100g超のフクロウたちより、さらにシビアなことが予想されます(体重が半分ですから!)。以前はワイルドものが輸入され、人間にほとんど慣れないまま死ぬ個体が多かったです。
物理的には飼えるでしょうが、すぐに落としたくないなら、お店の人とじっくり相談してみてくださいね。
アカスズメフクロウの話はこちらにも。
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体重が100g−200gのフクロウの仲間として、他にヨーロッパコノハズクやサバクコノハズクなどが国内で流通しています。実はコノハズクだけが小さいんじゃなくて、コキンメフクロウなども同じサイズ。あちらは頭に耳っぽい飾り羽がついてないので、ミミズクの仲間ではなくてフクロウの仲間に分類されてますけどね。同じ顔っぽいアナホリフクロウもサイズが同じくらいの大きさの仲間。
さてこういう小さなフクロウたち。実際大きさも小さく、野生の生態系ではメインの食事は虫、そして他のフクロウや捕食者に狩られる位置づけにいます。
この中でも大きな部類のアメリカオオコノハズクで、頭のてっぺんから尾羽の先まで20センチくらい。翼を思い切り広げると羽の先端から反対側の先端まで60センチ。そして体重は200g。ちょっと想像してみてください。
かなり小さいはずです。街中で見かけるムクドリよりもちょっと小さいくらい?
■餌
野生では虫をメインに、小さな哺乳類、爬虫類、両生類、魚、ミミズなどを獲って暮らしていますが、人間が飼育する場合、虫メインでは栄養が偏ってしまうので、マウス、ウズラ、ヒヨコなどを組み合わせて与えます(ときどきオヤツに虫)。
ただし、体が小さい分、すぐに体重が増減しますから、最初のうちは体重の管理が重要。体の大きさの割りに大食漢で、1日あたり大体体重の15%-20%の重さの餌を食べます。1食抜いたりすると、あっという間に体重が減りますのでそういう点で体重管理がシビア。一度にどか食いするよりは、1日2度などに餌を分けて与えたほうが、胃腸に負担が少ないようです。
あ。よっぽど弱った個体でない限り、ピンクマウスを与える必要はありません。普通のマウスで十分です。
■人間への慣れ
テレビや映画、ニコニコ動画、痛いニュースに出たり、芸人さんが飼ってるのは超特別な個体。
飼ってる人がそれなりにいるのに、あーゆーことができるのはごくわずかってことです。みんなができたら、みんなが動画アップしてるから。ね?
どこが特別かというと、生まれも育ちも違う。卵から孵ってすぐに人間が育てて、自分を人間と勘違いしてるような個体だから。
だから卵から孵って親に育てられたり、野生でつかまってるような凡愚なフクロウは、あーゆーことはできません。すごく頑張って頑張って、餌で釣って、やっと人間を怖がらずに手に乗るとか、後をついてくる、といったことができるようになります。
だから飼うときにちゃんと人間に慣れてる個体であることが肝心です。後からでも慣れるから、という言葉はだまされてることが多いです。店で頭にすら触れない個体の腹や頭に、連れ帰ったら触れるなんて思うのが虫が良すぎる話。
■日ごろの手入れ
普段から爪やクチバシ等のケアが必要です。一応猛禽ですから、鋭いクチバシとカギ爪を持っています。伸びすぎると自分の足裏に刺さって化膿したり、布にひっかかったりして事故や病気の原因になりますから、まめに切って磨く必要があります。
また、水浴び、砂浴びをするので、水や砂を用意することを忘れずに。
■糞とペリット
食べる量が少ない(1日20-40g程度)ので、小さなペリットと糞をちょこちょことちょびっと。糞はどこでも所かまわず。ただ糞は飛び立つ前にこまめにしますので、全部を防げると思わないほうがよく、あきらめてされたらすぐ拭く。そんな覚悟が必要。
■鳴き声
それなりに鳴きます。種類によって金切り声から、犬の鳴き声(吠え声)、つぶやき声まで。鳴かないとペットショップの人に言われても、実はペットショップがストレスで鳴かないだけのこともあるので注意が必要です。
■注意
体が小さい分寒さに弱いです。野生では高山だったり雪の降るところで暮らしている個体もいるにはいますが、できればあまり過酷な環境におかないほうがいいでしょう。病気等体調を崩す原因になりかねません。
人間が普通に生活している部屋なら問題ないと思いますが、個別にケージにヒーター等を用意してやるといいでしょう。ちなみに体が小さいので、繋いで飼うより大きな飼育ケージを用意してやって、その中で自由に動けるようにしてやるのがいいでしょう。常時放鳥は、はまったり変なものを食ったり、危険が一杯です。透明なケージや鳥かごで飼うのは絶対にやめてください(理由はこちら)。
他の大きなフクロウたちからすると、単にそこらにいる餌ですから、他の大きなフクロウとは一緒に飼わない方が懸命です。それから同じ種類だからといって、何羽も過密飼育するのもあまりよくありません。彼らはもともと群れでなくて、ペア単位で縄張りを作って生活している鳥です。
他のフクロウと大して変わらんなー(汗)。
さて、ここからちょっとだけ各論。
住んでる地域が砂漠の、アフリカオオコノハズク、ヨーロッパコノハズク、サバクコノハズクなどは、普通のフクロウの水浴びではなくて砂浴びをします。平原に住んでるアナホリフクロウも。といっても個体によってバラバラらしいので、個体によっては普通に水浴びのこともあります。これらの種類は、水入れのほかに砂入れを用意しておくといいでしょう。水を置いておいても飲みたがらないことが多いので、餌にある程度沢山水を含ませておく必要があります。
ま、後はあんまり中型や大型のフクロウと変わらないと思うよ? どうしても飼いたくなったら、これから春先に入荷することが多いので、予約で取り寄せになりますが、ペットショップの人と相談してみてください。値段は20万以上? 種類によって大分違うと思います。
世話がちょっと・・・という向きには夢ふくろうをお勧め。
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