前回元気なお知らせをしたばかりなのに、昨日骨折フクロウが亡くなりました。体重は750g。
数日前、松本で30℃を記録するような暑い日があり、その日を境に餌をあまり食べなくなり、遂に一昨日は何も口にせず水だけ飲んでいる状態に。それでも部屋の中を飛び回っているので、念のため捕まえてケージに入れて給餌をしたのですが、口も付けず。その日の晩にはバタッと倒れるような恰好で亡くなっていました。
獣医、傷病鳥獣保護の担当にも連絡済。
「わかってたことだから」「長生きした方ですよ」と慰められつつ。
室内なので直接日差しや気温の影響があったとは考えづらいものの、体が弱っていたらほんのちょっとバランスが崩れてもダメかもね、という見解に(もちろん飛び回ってまた炎症が悪化した可能性もあったり、考えられることはいろいろだけど)。餌は傷んでなかったし、数種類与えて選ばせてもみたし、フンやペリットも問題なかったし、肩の脱臼傷ほか、外傷はまるでなく。足の傷もかなり治っていたんだけどなぁ。
結局事故の状況がわからないからどこにダメージが残ってるかもわからないし、こちらも手助けしようがないし。
皆様の応援にお応えできず、誠に残念な結果となってしまいました。ほんの少し前までバタバタ部屋の中を飛び回ったり、外を観察していたりしたので、今でもいないことが信じられません。
最初から生きるか死ぬかわからない個体とわかっていて預かってはいたので、仕方のないことだけれど、やっぱり何度経験してもいなくなるのは辛いことです・・・。皆様のフクロウはぜひ長生きさせてあげてください。
骨折して人間に捕まって、毎日点滴やら投薬やらされて、人間が様子を見に行くと毎度嫌そうな顔でこっちを見ていた骨折フクロウ。最期の一瞬までよく頑張りました。
そんなこんなで。一応剖検を考えて冷凍保存したけど、特に不審な点もないのでその必要はないとのこと。これから庭の隅に埋めてきます。
実験の続きはまた今度。
辛いけど、傷病鳥獣保護ボランティアがいなければ、今度は運び込まれた獣医さんや保護担当の方が困ってしまうから。運び込まれて生き残れる個体はほんのわずかだけれど、それでも何羽かでも生き残って山に帰って欲しいと思うから、これからもボランティアは続けます(山に帰したからと言って、その個体が生き残って長生きするとは限らないんだけどね)。「また殺した」って言われそうだけど仕方ないね(汗)。